西千葉教会 日本キリスト教団 西千葉教会


◇聖書の言葉 Z

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文:滝瀬 一 副牧師

「一緒に食事の席に着いたとき、イエスはパンを取り、賛美の祈りを唱え、パンを裂いてお渡しになった。すると、二人の目が開け、イエスだと分かったが、その姿は見えなくなった。二人は、『道で話しておられるとき、また聖書を説明してくださったとき、わたしたちの心は燃えていたではないか』と語り合った。」

    ルカによる福音書 第24章30-32節

 これは、キリスト教会で特愛される聖書物語の内の、一部です。その物語は、あの十字架の死から甦られたイエス・キリストとその二人の弟子の出会いを描いています。新約聖書ルカによる福音書第24章の13-35節にそのすべてが収められています。
 この物語では、イエス・キリストの生涯が短くも適切に示され、それに出会った人々がそのキリストの出来事に引き寄せられ、ついにはそれに引き込まれて生きるようになる様子を活き活きと描いています。わたしたちがキリストによる聖書の神の救いに、不思議と生きるようになるための、格好の手引きがそこにあります。これは、もうクリスチャンである人も、これからの人も、誰もが、ただ素直に、そして繰り返し読んだらよい物語だと思います。よく読みながら、豊かに想像し、そしてそこに引き込まれてほしい、そんな物語です。キリストの出来事が語られる、わたし自身に語られる、そのわたしがその出来事を信頼して生きてゆくようになる。読む者、聞く者その一人ひとりに神の救いがぐっと関わってくる。
 この美しい物語について、これを読んでわたしの覚える一つの感想は、ここには教会の礼拝が描かれている、というものです。イエス・キリストの生涯が示される。そしてそれがわたしに直接に関わるものだと説き明かされる。わたしを引き込む。また、その礼拝において本当に大切な、パンを裂くこと、聖餐式についてもきちっと語られている。そのように、この物語は教会の礼拝そのものを描き出しています。だから、言い換えるなら、この物語は礼拝において今も明確に再現されているし、そしてその礼拝は、そこに集う者一同が、この物語の中に具体的に生きていることになるのです。そして、そんな礼拝をその中心とするクリスチャンの毎日の生活、その人生は、それこそ、「『道で話しておられるとき、また聖書を説明してくださったとき、わたしたちの心は燃えていたではないか』」というものになります。そこには、格別の感動と、感謝があるに違いないと思います。それだから、これは、教会が特に愛し、その美しさにこころ奮わされる物語であるのだろうと思うのです。
 そんなこの聖書物語ですから、それを、ぜひよく味わいたい、確かに味わいたいと、ただただ願うばかりです。

in Christ.

注。聖餐式については、例えばルカによる福音書第22章14-23節や新約聖書コリントの信徒への手紙 一 第11章23-26節を参照。

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