西千葉教会 日本キリスト教団 西千葉教会


◇「信仰生活の原点」◇

2015年1月4日

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    賛歌。神殿奉献の歌。ダビデの詩。
主よ、あなたをあがめます。
あなたは敵を喜ばせることなく
わたしを引き上げてくださいました。
わたしの神、主よ、叫び求めるわたしを
あなたは癒してくださいました。
主よ、あなたはわたしの魂を陰府から引き上げ
墓穴に下ることを免れさせ
わたしに命を得させてくださいました。
主の慈しみに生きる人々よ
主に賛美の歌をうたい
聖なる御名を唱え、感謝をささげよ。

詩編30の1−5


 明けましておめでとうございます。主の年2015年を迎えました。
 この年も主が皆様の一年の歩みを幸い、導いて下さるよう祈ります。
 さて、本年の年間主題聖句は今お読みしました詩編30編5節の「主の慈しみに生きる人々よ、主に賛美の歌をうたい、聖なる御名を唱え、感謝をささげよ。」という御言葉です。
 今年は「礼拝」ということについて、特に礼拝のささげ方について考えていきたいと思っています。礼拝はキリスト者にとって最も大切な業です。礼拝は信仰生活の原点です。充実した礼拝をささげることによって私たちは日々の歩みのための糧を得ることができます。そして充実した礼拝をささげるためには、私たち礼拝者のあり方が重要な要素の一つとなってきます。どのような態度で礼拝に臨んだらよいのか、ということです。そのことを求めていくために相応しい聖句として、上記の御言葉を選ばせて頂きました。
 この詩編の表題は「賛歌。神殿奉献の歌。」となっています。神殿奉献の歌とは、昔アンテイオコス・エピファネスというシリアの王によってエルサレム神殿が汚された時、マカベアのユダという人がシリア人から神殿を解放し、潔めたことを記念して毎年行われた祭りで歌われた歌という意味です。しかし、読んでみるとこれは個人の歌です。個人の感謝の歌として作られたものです。それが神殿奉献記念祭の礼拝で用いられたのでしょう。
この歌には「礼拝のこころ」が歌われています。礼拝の核となるものです。まさに礼拝する者の姿勢が示されているのです。
 この詩人は最初に「主よ、あなたをあがめます」と神さまを賛美します。そして以下にその理由を述べています。この人は重い病いにかかり、死にかけるような危機に直面したようです。その中から助けを求めて必死になって神に叫び、祈りました。その結果、詩人は死の淵から再び命へと救い出されたのです。そこでこの人は思わず、「主よ、あなたをあがめます」と神にひれ伏して感謝したのです。しかし、詩人はそれだけで終わったのではありませんでした。
 5節に行くと、「主の慈しみに生きる人々よ」と多くの人に呼びかけたのです。共に神を賛美し、御名をほめたたえ、感謝をささげようではないか、と呼びかけたのです。自分の経験を通して、神さまはお怒りになることがあっても、怒りは束の間で、神さまは私たちに命を与えて下さるお方なのだ、だから悲しみに会うことがあるが、それはやがて喜びに変えられる。神さまがそのように変えてくださる、だからその神を賛美しよう、と勧め促しているのです。
 7節以降は自分の経験をもっと具体的に語っています。正直な告白です。この詩人は自他共に立派な信仰の持主といわれていたのでしょう。ですから自分の信仰に秘かな自信をもっていました。自分の信仰はどんなことがあっても動揺しないと。そして口では「それは神さまが自分に固い信仰を与えて下さった故です」などと言っていたのです。しかし、あの恐ろしい病気にかかるとたちまち神さまが見えなくなり、不安と恐れの中に突き落とされました。自分の信仰の弱さや貧しさを思い知らされました。もう恥も外聞もなく神さまに助けを呼び求めました。私の願いを聞いて、私を助けて下さい。もう一度私をいやして下さい。そうしたら今度こそ真心からあなたに感謝をささげ、あなたの恵みを証しします。すると神さまは私をいやし、生かして下さいました。私の心は嘆きから喜びに変えられ、私の心は踊ります。私が心の底からあなたを賛美し、あなたの愛を証しし語り伝えるようにして下さいました。だから、私はとこしえに生きている限り、あなたに心から感謝をささげます。
 これが「礼拝のこころ」です。私たちはいつの間にか、神の恵みに慣れてしまっているのではないか。礼拝がマンネリになっていないか。自分たちのしていることが当然のことになっていないか。しかし、「主の慈しみに生きる人々よ」と呼びかけられているように、私たちは唯主なる神の慈しみによってのみ生かされている者であります。健康を与えられて礼拝の場に出席できること自体大きな恵みであります。病気のため、高齢のため、その他様々な事情があって出席できない方々のことを考えてみると、心の痛みがわかります。
 悔い改めの心をもって、魂の飢え渇きをもって、あるいは感謝の思いをもって礼拝の場に出て、心からの賛美をささげたい。そうする時、礼拝の恵みに豊かに与ることができると思います。
 

文:木下宣世牧師

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