(添付資料2)
タンクリーチング試験について
タンクリーチング試験は下図のように、施工後の品質管理等の際に確保した資料を、塊状のまま溶媒
水中に水浸し、水中に溶出する六価クロムの濃度を測定するものである。試験方法及び手順は以下のと
おりである。
1. 施工後のサンプリング等で確保していた試料から400g程度の供試体を用意する。供試体は環境庁告示46号の
溶出試験のように、土塊や団粒を2mm以下に粗砕せず、できるだけ塊状のものを用いる。その際、
1)一塊の塊の固形物として確保できる場合は、固形物のまま
2)数個の塊に分割した状態の場合は、分割した塊の状態のまま
3)形状の保持が困難な粒状の状態で確保されるものについては、粒状のままを供試体とする。形状寸法は定めない。
2.溶媒水として純水を使用する。純水の初期のpHは5.8〜6.3とする。
3.非金属製の容器を準備し、採取試料400g程度を容器内に置く。その後、所定量の溶媒水(固液比1:10、試料の乾燥重量
の10倍の体積の溶媒水=4L程度)を充填し、供試体のすべてが水中に没するよう水浸させる。
水浸の際にはできるだけ供試体の形状が変化しないよう注意し、水浸直後の供試体の状況をスケッチにより記録する。
4.容器を密封後、20℃の恒温室内に静置する。この間、溶媒水のpH調整は行わない。
5.水浸28日後に溶媒水を採取し、六価クロムの濃度測定を行う。濃度測定は(添付資料1)に示した
JIS K0102 の65.2に定める方法とする。採水の際には溶媒水を軽く撹拌した後、濃度測定に必要な
分量を採取し、孔径0.45μmのメンブランフィルターにてろ過する。
6.試験終了後には、水中での供試体の状態をスケッチし記録する。