愛さこい物語 <温泉編>
 

8/20(りう)
昼食後、私達はいつもと同じように食後のお茶を飲みながらゆったりとしていた。
「優希君は偉いわね。立派なお家をたくさん造れるんだものっ」
めうちゃんが嬉しそうに言った。それに対して、優希君は自分が褒められたのでにんまり笑顔である。
私は最近、優希君のその笑顔を見ると、なんだか面白く無いのである。
「また変な顔してるのぴょんっ!」
突然、みうが私の方へと指をさして言ったので、私はつい興奮してしまった。
「ちょっと!私は全然、変な顔なんてしていませんっ!」
「慌(あわ)てるところが怪(あや)しいのよねーっ」
めうちゃんまでっ。
皆、私のことをからかっているのよ。きっと。
「嫌い嫌いも好きのうちって言うし・・・」
と聖美さん。その後にたるとちゃんが続く。
「夫婦水入らず」
「んっぴょんっ!!!もう知らないのぴょんっ!!!」
私は玄関から飛び出して浜辺まで駆け下りていった。そして、少し息を整えた後。
「もーっ!!!みんなしてーっ!!!」
海に向かって力いっぱい叫んだ。それでもまだ、心臓のドキドキは治まらなかった。
私は海へと飛び込んだ。水の冷たさが肌へと伝わって、全身が少しだけ縮んだように感じた。
その時である。後から追いかけてきた「愛さこい村大運動会実行委員オンナノコんっぴょんチーム」の面々が私めがけて後から海へと飛び込んできたのである。
「りうちゃんがおかしくなっちゃったのぴょんっ!」
みうはもうはしゃぎまくりである。
「りうちゃんごめんなさいっ!」
めうちゃんも後から来てくれたものの、波に足をすくわれて、その場で海へと倒れこんでしまった。
聖美さんはすかさず、波にさらわれそうになるめうちゃんの身体を支えている。
たるとちゃんは浜辺で、自分の首にかかっているネックレス(武器)を手に取り、それを見つめていた。
「やっ、それだけは駄目!たるとちゃんっ!私達まで凍っちゃうわっ!!!」
収集がつかなくなりそうになりかけた時、気づいたら私のすぐそばまで優希君が泳いで来てくれていた。
「大丈夫かっ?」
「えっ・・・・・・う・・・うん・・・大丈夫」
その後に、駆けつけてくれた瑛緋さんのおかげでたるとちゃんも無事に事なきを得る。
しかし。

「ごめんなさい・・・」
結局、私は心配をかけてしまったみんなに対して謝(あやま)っていた。
「楽しかったのぴょんっ!」
私を含(ふく)め、本当にこのメンバーで愛さこい村大運動会の実行委員を成し遂げることが出来るのだろうか。今になって、不安である。
「でも、優希君、格好良かったわよ」
めうちゃんの発言に、またもや優希君、にんまり笑顔である。
「んっ!!!」
その時、すかさず、みうの目線が私の方に向けられて、またもや私に追い討ちをかけるのである。
「やっぱり、怪しいのぴょんっ!!!」
この日、愛さこい村大運動会実行委員のお仕事を始めるまでに、もうしばらくの時間が掛かってしまったということは言うまでも無い。


8/22(さくら)
あの愛さは、だいぶ前からここに来ているのだろうか。
私はいつもどおり、3時のおやつを運ぶためにこの部屋に来たのだが、またしてもあの不思議な愛さは、この子の目の前でただじっとこの子だけを見つめていたのである。
私はこの前のように、あの愛さの前へとおやつを床に渡した。
すると、その愛さは、しばらく私とその隣にいるこの子に眼を前後させると、にこっと笑顔になって勢いよくおやつを食べ始めたのである。
見ているうちに、私はだんだんその愛さのことが可愛く思えてきて、「全部食べてもいいのよ」と言った。しかし、その愛さは半分だけ残し、また廊下へとたたたっと元気に走っていってしまったのだ。

いったい、彼女は何を考えているのだろうか。今の段階では、まだ、何も分からない。


8/25(りう)
今日は朝から雨が降り続いていた。
いつもなら照りつけるような眩しい太陽と蒼茫(そうぼう)な空、そしてどこまでも続く蒼い地平線に囲まれているこの愛さこい村が、今は一変して曇り空で、薄気味悪いぐらいにあたりは薄暗く肌寒い。
「はい。おかゆ」
ゆっくりとめうちゃんをベッドから上半身を起こすのを手伝い、そしてその手の中におかゆを手渡した。
「こんな日に風邪を引いちゃうなんてね」
めうちゃんはにっこりと微笑んではいるが、やっぱりどこか元気がない。
そして、その隣にも。
「おかゆぴょんっ」
みうが聖美さんにおかゆを手渡している。
「ありがとう、みうちゃん」
「んっぴょん」
そう、めうちゃんと聖美さんが同時に風邪を引いてしまったのだ。
私は木製のスプーンでおかゆをすくい、フーフーッと少し冷ましてからめうちゃんのお口にスプーンを近づけた。
「やーね。なんだかこれじゃまるで子供になった気分ねっ」
めうちゃんが恥ずかしそうに言う。
「はい。あーんして」
その顔が可愛らしくて、私もついつい調子に乗ってしまうのである。
そして、スプーンに乗せたおかゆはめうちゃんの小さなお口の中へと消えていった。
「じゃぁ、もう一口いくわよ」
「もう、りうちゃんったら、自分で出来るから大丈夫」
「だーめ」
そのやり取りを見ていたみうが、聖美さんの手に持っていたおかゆをスプーンですくい、フーフーッと冷まし始めた。
聖美さんはその様子をじっと見ていたのだが、あろうことか、みうはその冷ましたおかゆを自分で食べてしまったのである。
私達は吹き出すようにして笑ってしまった。
「どれくらい冷めたのか、確認しようとしただけぴょんっ」
まぁ、みうらしいと言えばみうらしいのではあるが、すくなくとも、沈んだ気持ちはいつしかどこかへと消えてしまっていたのだった。

おかゆを食べて食休みをしていた時、みうは「そうだっ」と愛さ耳をぴんっと立てながら言った。
「温泉行くのぴょんっ!」
「温泉・・・?」
「温泉行けば、病(やまい)も治るって言うのぴょんっ」
「良いわね。お天気が良くなったら、みんなで行ってみる?」
めうちゃんの問いに聖美さんも同意。
「たるとちゃんも一緒にね」
「私も・・・ですか・・・?」
「当然」
たるとちゃんもめうちゃんの一押しで、行くことに決定。こうして、「愛さこい村大運動会実行委員オンナノコんっぴょんチーム」全員で温泉へ行くことに決定したのである。
「ねぇねぇ」
「なーに?」
決定したのも束(つか)の間、みうが私の服の袖(そで)を引っ張りながら言った。
「温泉行けば病も治る、の「病も」って、どんなおイモなのぴょん?」
その後しばらくの間、私達の笑い声が治(おさ)まることは無かったのだった。


8/28(りう)
あれから数日経(た)ったものの、いまだにめうちゃんの風邪は長引いていた。
「まだ熱があるみたいね」
めうちゃんのおでこに冷水で冷やしたタオルを乗せた後、私は家造りもそろそろ終盤へとさしかかっている優希君達の働いている場所まで、3時のお茶を届けに行くことにした。
お茶を大きな水筒の中に入れ、コップを10個とあらかじめ用意しておいた手作りクッキーをお皿の上に置き、それらすべてを肩から掛けるように作られている大きな鞄(かばん)に詰め込んで、私は誰もいない、けれど夏の虫達の声の鳴り止まない道を独り歩いていた。
真夏の太陽の陽射しがさんさんと照りつけ、私の視界はまるで靄(もや)がかかったように白く薄れ、ぼやけている。
「暑いわね・・・」
けれど、この暑い中を、優希君達は働いているのだ。それも、自分のためではない。元アクアのたまご達の住む場所を、それもめうちゃんの要望に答えて、出来るかぎり木材を使用しないでの家造りをしているのだ。
それに比べて、私は何をしているのだろうか。
私のしていることは、いったい誰のためになっているのだろうか。
私のしていることに、いったいどんな意味があるのだろうか・・・。
白い靄の中、次第に優希君達の造る家々が姿を現した。
そこには、汗いっぱいの姿をしている愛さ達が、一生懸命に働いている。
私はなぜだか、申し訳ない気持ちでいっぱいになってしまった。
「優希君っ、お茶っ」
そう言うと、優希君は「ありがとう」と言って、私に近づき鞄を受け取ると、家造りをしているみんなに声を掛けて、それぞれにお茶とクッキーを配り始めている。
「私がやるからっ」
そう言って伸ばした腕に、一瞬だけ触れた優希君の素肌はとてもたくましくて。
「どうした?」
優希君の質問にも、答えられずにいたのだった。

優希君の隣に座り、しばし皆と一緒にお茶の時間を寛(くつろ)いでいた。
そしてもうそろそろお茶の時間も終わりに近づいてきた頃、私は自分でも思わぬことを口にしていたのだった。
「優希君は偉いわね。家造りもして、みんなの役に立てて・・・」
私は笑顔でそう言っていた。
「どうしたんだ、りう。いつものりうらしくないな」
「ううんっ。違うの。ただ・・・」
その先が言葉に出来なかった。自分でも気がついてしまったのだ。私の心の中に、優希君を羨(うらや)ましいと思っている自分がいるということを。
「優希君は将来、家造りしながら、この愛さこい村に住むの?」
不安。そう、私は不安だった。将来のこと。私自身のこと。
「将来・・・か。俺もまだあんまり考えていない」
でも・・・とその後に優希君は付け加えた。
「とりあえず、今、目の前にあることだけでもやっておこうとは思ってる」
「そっか」
私はその場から立ち上がり、みんなのコップを籠の中に入れ、「じゃ、頑張ってね」という言葉だけを残してその場を後にしたのだった。


8/31(さくら)
あの不思議な愛さは、今日も姿を見せた。
なぜ、彼女はこの時間になるといつもこの場所に姿を現すのだろうか・・・

それとは別に、今日は嬉しい報告がある。
なんと、この子が、あの愛さの手作りであろうか、愛さの形をしたぬいぐるみを手に持ち、それをただじっと見つめていたのである。
今まで、何一つ関心を持たなかったこの子にとって、その行為は明らかに進展であると信じたい。
私はもう少し、彼女達の様子を窺(うかが)っていることにする。


9/3(りう)
待ちに待った、温泉大会(またもや、みうが勝手に名付ける)の日がやってきた。
「ごめんね。今まで待たせちゃって」
めうちゃんが申し訳なさそうに言う。
「大丈夫ぴょんっ!逆に好都合だったのぴょんっ!」
みうの発言にみんなは多少の疑問を感じたのだが、ここは放っておくことにしたらしい。
「じゃぁ、今夜、みんなで温泉ね」
めうちゃんの発言にみんなが笑顔になった。
「んっぴょんっ!!!」


温泉(優希)
ぴんく(もとい、みう)が家(うち)に突然やってきて「今日の夜、みんなで温泉行くから!」と言って、また何処かへと走って行ってしまった。
俺は瑛緋(えいひ)とチューリップさん(元、アクア特殊部隊隊長)に声をかけた。
「今夜、温泉だってよ」
その問いにチューリップさんは楽しそうな顔をしているのだが、瑛緋だけはいつもとなんら変わらない表情でコーヒーをすすっていた。
「瑛緋は温泉行くのか?」
瑛緋の飲みかけのコーヒーカップが静かにテーブルの上へと置かれた。
「行かない」
意外だった。あの瑛緋が(もとい、俺のことが大好きな瑛緋が)俺と一緒に温泉に行かないだなんて。
俺は「なんでだよ」と理由を聞いたのだが、瑛緋は一向に喋(しゃべ)ろうとはしなかった。
「まぁ、行きたくないんだったら、無理にでも連れてこうとは思わないけどな」
そう言った時、突然チューリップさんが横から割り込んできた。
「そんな悲しいこと言うなよ。なっ、みんなで行こうぜ温泉!きっと良いことが待っている!」
(良いことってなんだよ・・・)
無理やり連れて行こうとするチューリップさんに対して、俺は少し不安を感じていたのだった。


温泉(りう)
脱衣所に来てはじめて、私達はみうの陰謀(いんぼう)を知ることになる。
わいわい、がやがや・・・
「なんで、いっぱいこんなに愛さ達が集まってるのよ」
そう、みうはあらかじめ温泉大会のことを村愛さ全員に伝えていたのだ。
「みんなで入ったほうが楽しいのぴょんっ!」
みうはやたらと楽しそうだ。
けれど、その後に、なんだか悲しそうな顔をして言った。
「ゆうさんとも一緒に、お風呂入ってたし・・・」
「んぴょんっ!」
私はツッコミを入れるかどうか迷ったのだが、やっぱり入れることにした。
「ゆうさんは男の子でしょ!みうはオンナノコ。一緒はだーめっ」
けれど、みうの顔は一向に悲しそうなまま。
「大丈夫っ。そのうち、ゆうさんとも一緒に温泉入ろうね」
その時、めうちゃんが透かさずのフォロー。
「んっぴょんっ!」
みうの顔が、いつも通りの笑顔になる。
「本当に、困った愛さなんだから・・・」
そう言いながら、めうちゃん達は「ふふふっ」と笑顔で笑っていたのだった。


温泉(優希)
温泉の脱衣所に来て、いつの間にか瑛緋の姿が見えなくなっていた。
「チューリップさん。瑛緋見ませんでした?」
「いいや。さっきまで、ここに居たんだがな」
その後、俺はすぐさま周りにいた愛さ達に瑛緋の所在(しょざい)を聞いて回ったのだが、その姿を知るものは誰も居なかったのである。
俺はとりあえず、外を少しだけ見回ってみることにした。
すると脱衣所からすぐそばの野原に、瑛緋は独りで佇(たたず)んでいたのを発見したのである。
俺はおもわず声を掛けた。
「瑛緋、どうしたんだよ」
けれど、瑛緋の顔は下を俯(うつむ)いたまま、何も話さない。
その時だった。
「優希。お前は、俺のこと、どう思ってる?」
瑛緋が突然、俺に質問を投げかけてきたのである。しかし、俺はその質問の意味が良く分からない、と言った。けれど、瑛緋はまた、同じ質問を聞いてくるのだった。
「だから・・・。俺のこと、お前はどう思う?」
俺は考えた。けれど、考えても考えても、同じ答えしか生まれてこなかった。
「友達だ」
「そうか」
その答えを聞くと、瑛緋は静かにその場を後にしたのだった。「また今度、話すよ」という言葉を残して。


温泉(りう)
温泉に入ろうという時になって、なぜだかたるとちゃんの様子がおかしいことに私達は気が付いた。
たるとちゃんは、温泉に入らず、その片隅で、大きなバスタオルを身体に巻きつけながら独りその場に佇んでいたのである。
「たるとちゃん。こっちよ」
めうちゃんが温泉の中に入るように言った。けれど、たるとちゃんは一向に動こうとはしない。
そんなたるとちゃんにめうちゃんが近づき、何やら話し込んでいる。
当然、私達も近づいて、その話に耳を傾けることにしたのである。
「たるとちゃん。その傷はね。今まで頑張って生きてきたっていう証なの」
そう言ってめうちゃんの見つめる先には、たるとちゃんの身体が、無数の傷跡の残るたるとちゃんの身体がぎゅっと小さく、独り立ち据(す)えていたのである。
そして、その小さな身体から、小さな声でその言葉は発(はっ)されたのである。
「人を傷つけてきた身体なのに・・・?」
その声は、少しだけ震えていた。
けれど、めうちゃんはたるとちゃんの震えた身体をぎゅっと抱きしめながら言ったのである。
「分かってるじゃない。たるとちゃんは、もういけないことだって分かってる。だからこそ、これからどうすればいいのかが分かるの。それで十分じゃない」
たるとちゃんはきっと、今まで自分を許せなかったんだと思う。人を傷つけてきた自分がこのまま生き続けていてもいいのかってことを。
「それで・・・いいんですか・・・?」
傷ついたその身体に巻きついたタオルを静かにめうちゃんは捲(めく)った。
「そうよ」
笑顔になってめうちゃんはそう言った。その後に、「聖美さんもね」と続く。
見ると、聖美さんも肩からタオルを羽織(はお)るようにして温泉から私達を見つめていたのである。
「なんで隠すの?みんな、頑張って生きてきたんじゃない。ここはね、そんな思いを無駄にする村じゃないわ」
めうちゃんは少し怒っているのだろうか。
はじめて見る、めうちゃんの怒った顔だった。
「ごめんなさい」
そう言ってタオルを外した聖美さんの肩からは、跡がくっきりと残っている、まるで刃で切ったような切り傷がそこには存在していた。
めうちゃんはそんなたるとちゃんと聖美さんとの手を繋(つな)ぎ、まるで全てを包み込んでしまうかのように、やさしく、語(かた)りかけるように言った。
「大丈夫。分かってるから」
気が付いたら、私も何かに導(みちび)かれるかのようにその輪の中へと近づき、みんなを抱きしめていたのだった。



「もうっ、そんなにはしゃがないのっ!」
みうの楽しそうな姿につられて、その場に居た子供達も皆、楽しそうに温泉中を駆け回っていた。
「飛び込みは禁止ですからねーっ」
病み上がりのめうちゃんも必死に安全を呼びかけている。けれど、どこか楽しそう。
その時である。
「んぴょんっ!んぴょんっ!」
突然、みうはそう言いながら、私にお湯を手でバシャバシャとかけてきたのである。
当然、私もそれに黙ってはいない。透かさず、反撃に打って出た。
「んぴょんぴょんっ!!!」バシャバシャバシャ!
もうどっちがどっちだか分からなくなるぐらいまでに、温泉の湯気(ゆげ)があたり一面にたちこめていた。
「うるさいぞーっ!」
隣にある木材で造られた塀(へい)一枚向こう側の男湯の方から、優希君の声が聞こえてきた。
「うるさいのはそっちぴょん!」
みうは今までの勢いに乗って、意味不明な反撃。
「なっ!!!」
その直後だった。
「おりゃー!!!」
チューリップさんの声と同時に、温泉のお湯が女湯の方へと投げつけられたのだ。
そのお湯は、見事めうちゃんに命中。
「ん・・・ぴょ・・・ん・・・・」
めうちゃんは泣きそうである。こればっかりは、私も引き下がることは出来なかった。こんなこと、やられたら、絶対にやり返す!!!
「みう、反撃するわよ!」
そして、バケツにお湯をいっぱい汲(く)むと、私達は一斉(いっせい)に男湯側へ向かって投げつけたのである。
ばっしゃーん!
「おまえらなー!」
優希君も反撃に転じたらしい。
ばしゃーん!
今度は、それが私に命中。
「もーっ!!!」

ばっしゃーん!

その夜、私達の温泉大会は、いつしかお湯掛け大会へと変わっていたのであった。



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