〜はじめに、畳を新しく入れ替える手入れ方法から説明しようと思います〜

■畳を新しく入れ替える方法には下記の三つがあります■

「裏返し」・・・新しい畳を入れてから3〜5年目頃、畳の表面が太陽の日差しで焼けたり、傷み始めたら、畳表を裏返しにして張り替える作業です。
注意)畳表の傷み具合があまりにも激しい場合、裏返しが出来ない場合があります。

「表替え」・・・裏返しをした畳表が傷んできたら、畳床をそのまま生かし新しい畳表に取り替える作業です。2〜3年目頃が適当だと思います。

「畳替え」・・・畳床も含めて畳全体を新品に取り替える作業です。取り替える目安は適度な弾力性が無くなったり、凸凹が激しくなったり、大きな隙間が出来てきたら・・・などなど。




    〜次は、畳を新しく入れ替えた後の手入れ方法を説明します〜

■「畳は湿気が嫌い」■

いくら畳が調湿機能があるといえども、限度があります。なので、できるだけ畳を長持ちさせるには、とにかく乾燥させてあげることを考えて下さい。
一番良い方法は、年に2回ぐらい畳をあげて風を通すのが望ましいのですが、最近のお部屋は家具なども増えてきて畳を持ち上げるのに面倒だったり、畳を干す場所も無かったりで、年々干す人も少なくなってきています。
なので他の方法としては、晴れの日(乾燥している日)には家中の窓を開けて換気などをすると良いと思います。

出来ることならば、畳とカーペットの重ね敷きはさけて下さい。畳の特性を生かすことが出来ないほか、ホコリがたまりダニの生息が通常より7倍も高まるといわれています。




■普段のお掃除■

普段のお掃除は、畳の目に沿ってほうきで掃くか、掃除機でやさしくゴミやホコリを吸い取ると良いと思います。「フローリング用クイックルワイパー」などを使用しても良いらしいです。

そして時々は「から拭き」をすると良いと思います。
新しい畳表には白い染土がついていることがありますが、その時は軽く「から拭き」をして下さい。
裏返しをした場合は、お湯を固く絞った雑巾で一度だけ拭いて下さい。




    〜次はダニについて少し触れておきたいと思います〜

■「ダニについて」■

実は、私達の住居内のいたるところにダニは生息しています。
畳・カーペット・寝具・その他家具・縫いぐるみ・動物・植木など・・・。
つまり、私達はダニと共に生活をしているのです。

ダニが発生しやすい環境

・温度20℃〜25℃
・湿度70%以上
・栄養源(食品のカス、フケ、カビなど)がある。

ダニの発生を抑える3大要素

・乾燥:家屋内に風を入れる。
・高温:寝具、衣類等はできるだけ日光干しをする。
・清潔:床面、寝具類の上をキレイにする。掃除をする。

家屋内では人間の動く所ほどダニは多い

最初にも説明しました通り、ダニが特に多いと言われている場所は畳・カーペット・その他の家具・縫いぐるみ・動物・植木などです。ここにはダニが隠れる場所があるうえ、カビ、人間のフケ、食物の残りカスなどによる餌も豊富なのです。繁殖に格好の場所だと考えられます。

恐いチリダニ

チリダニとはその名の通り塵の中に多く生息し、室内、押し入れなど、どこにでもいます。その他にも、直接人間の肌に触れる衣服や寝具にも生息し、アレルギー疾患の抗原のひとつでもあります。
対策としては、掃除機で徹底的に吸い取ることが大切です。衣更えをする時の押し入れからの寝具、衣類の出し入れ時期には特にお気を付け下さい。

湿っぽい室内はダニ天国

とにかくお部屋を十分に風通しを良くすることが一番です。
乾燥させると、カビ防止や畳の寿命も長くなりますので、まさに一石五・六鳥です。






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