前のページでは、シャンプー剤の種類・選び方と良いシャンプーの条件をお話致しました。
                このページでは、ヘア・ケア(毛髪ケア)&
                         スキャルプ・ケア(頭皮ケア)
に付いてお話致します。

  髪の毛の構造

      簡単に髪の毛の構造とは、頭の中でお寿司の のり巻きを連想して下さい。
    構造は、これと全く同じと考えて 
三層構造に成っていることがご理解い
    ただけたと思います。
    即ち、
         @ 浅草海苔の部分 = 
キューティクル
          (
毛表皮・cuticle-うろこの間には、わずかな隙間がある
                                  約0.1ミクロン程度。)

         A 米・シャリの部分 = 
コルテックス
          (
毛皮質・cortex-毛髪の主要部分を形成、紡錘形の細胞密着ケラチン
                                      ・メラニン色素を含む。)

         B かんぴょうの部分 = 
メデュラ
          (
毛髄質・medulla-髄質の細胞とケラトヒアリン及び色素粒子、毛髪では
                                       最も弱い部分である。)

                       健康毛、レザーでカットした断面。

                                                      レザーでカットした断面。
                                                      キューティクル正常。

           髪の毛は、爪と同様に上皮組織(胎生期上皮細胞)が変化した物です。
          主成分は、ケラチン」と言うタンパク質で構成されています。

         
一度傷んだ毛髪は、元どうりに成りません。(一般的に市販の
         シャンプー等には、何々配合と表示され 然も毛髪が元どうり健康に成る
         ように思いがちですが、 それ以上傷めない様にするかもしくは 
         モイスチャー効果で 櫛どうり・手触りが良くなる程度のものです。)

          
男性よりも女性の方の方が、シャンプー剤によるトラブルが多いようです。
         髪が長いせいもありますが、シャンプー剤・リンス剤の使用量過多
        (特に、リンス剤)で又 濯ぎも不十分な為です。この様な事が続きますと、
        女性でも頭髪の痩せこそり現象で髪にボリュームが無くなり 
        見た目に髪が薄く見えるようになります。


          本当の意味でヘア・ケアを御考えの貴方は、
         
毛髪ケア専修士・全理連ヘアカウンセラー
                             マークの有る店舗で、御相談下さい!

             ダメージ毛、1                        ダメージ毛、3

   パーマやカラーのアルカリ等で浮き上がったキューティクル。     パーマやカラーの繰り返しで、
                                           キューティクルが、欠けている。

   酸性リンス等で、処理をキチンとしなければならない。                 ダメージ・ヘア!
              技術ミスの例!
   処置をしなければ、乾燥毛・ダメージヘアになります。


   ヘア・ケアの十か条! 

            1  シャンプーは、ヘア・ケアの基本。毎日 洗いましょう。
                
(「シャンプーし過ぎると、毛も傷むし抜け毛の原因ともなる」と 
                                       今でも根強くこの俗説が有ります。
                   それは、恐らく過去に使用した中性シャンプー剤
                          「石油系のアルキル・ベンゼン・スルフォン酸ソーダ」の
                   事だと思います。しかし現在では、脱脂力が強いし環境破壊につながった為 
                   メーカーの自主規制が始まり、今ではほとんど市場には出回っていません。)

            2  シャンプー剤は、
自分に合ったものを選びましょう。

            3  シャンプー剤は、
少量にして 十分に洗い流しましょう。

            4  シャンプー剤は、
直接地肌に付けないようにしましょう。

            5  
リンス剤は、頭皮に悪いので なるべく使わないほうが良いでしょう。
               ( リンス剤を使用する場合は、頭皮にリンス剤が残らないように、
                十分に洗いましょう。)

            6  
ドライヤーは、長時間使わないようにしましょう。
               (大風量のドライヤーで、短時間で乾かす。)

            7  
アルコール系の整髪料の使用は、要注意。

            8  パーマ・染毛等の
薬剤を使用した毛髪の方は、ヘアケアをしっかりと。

            9  食生活は、しっかりとバランス良く。

           10  体の不調は、髪に出ます。 

       枝毛・烈毛の例   

  頭皮の色々!

                            貴方の頭皮は、大丈夫ですか?

                                マイクロ・スコープ・×200倍で見た、頭皮!
       

@ 乾燥性頭皮        A 炎 症           B スタイリング剤の付着    C 健康な頭皮                

        

D 皮脂頭皮          E 皮脂過多         F 皮脂過多放置        G 皮脂除去                  

                [上の写真の、頭皮の状態。]

         @は、頭皮が乾燥して白っぽく潤いが無くカサカサしている状態。
           毛穴も剥離した表皮により塞がれ、酷い場合剥離した表皮が
           フケの様に滞在します。

         
       Aは、[ 頭皮に腫れ、痛みや熱等の機能障害がおこる症状。 ]
         
       Bは、
スタイリング剤が毛髪や毛穴に付着して フケの様な感じで
           点在している。

         
       Dは、
常に頭皮が皮脂により脂っぽく、ベタベタした状態で毛穴も塞がれ
           髪も脂ぎっている状態。

         
       Eは、
皮脂が非常に多く頭皮がジュクジュクした感じ、酷い場合ラードの様に
           毛穴に詰まる場合も有ります。髪も、ベッタリ脂っぽい。


       Fは、
皮脂の酸化が進み皮脂の角質化が進んでいる。
           通常のシャンプーでは取れにくい。

         
       
Cは、皮脂が適度に頭皮を覆い、青白っぽく弾力が有る状態。
           毛穴もほとんど詰まっていない。
         
       
Gは、皮脂が除去され頭皮や毛穴が綺麗な状態。
         

                [アドバイス(予防・手当て・ホームケア)] 

          @は、洗浄力の強いシャンプー(合成界面活性剤、主成分)の使用は避け、
           石鹸系・アミノ酸系ヘアソープの使用をお勧めします。


        Aは、皮膚科専門医の診断を受け、指示に従うことをお勧めします。

        Bは、
洗髪をいつもより丁寧に行い、スタイリング剤を綺麗に除去する。
            除去されていないと徐々に髪に滞留し、強固に付着し除去困難と
            なりトラブルの原因となります。


        Dは、
皮脂を除去する適切なヘアケア製品やスキャルプケア製品を選定して、
            頭皮の状態を常に清潔に、保持する事が大切です。
           (自己判断での製品選びには注意が必要です。)


        Eは、
過剰な皮脂を除去するスキャルプ・ヘアケア製品により皮脂を除去した後、
           頭皮を常に清潔に保てるヘアケア製品の使用を心掛けるようにしましょう。
            (皮脂は、取り過ぎても逆に頭皮が皮脂が足りないと判断して
             より一層多く分泌してしまう事が有りますので、ヘアケアの専門家に
             お尋ね下さい。)

       
FはEと同様です。また、ホホバオイルを使用して頭皮オイルパック等の頭皮改善、
            専門的な判断が必要になります。

       
Cは、このまま健やかな頭皮を保持するために常に 暴飲・暴食・ストレスに留意して
            適切なヘアケア・スタイリング製品の使用を、心掛けるようにします。


        Gは、
皮脂が除去され頭皮が過敏な状態になっているため、パーマやカラー等の
           薬剤を使用する技術は避けた方が良いでしょう。

       

 

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