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■リテラ工法による施工実績例

工事場所    北九州市若松区大字大鳥居小敷地先
工事名      有毛引野線(2工区)橋梁下部工
工期       平成11年3月30日から
          平成12年3月31日まで
全長       L=160m
幅員        W=9.0m
改良巾       W=9.0m
改良厚       t=0.5m
掘削残土    1,100m3
攪拌数量    1,425m3

 ◆リテラPZ200による改良土施工要領図

 ◆リテラPZ200による改良土施工断面図

 ◆スケルトンバケットによる前処理

 ◆リテラPZ200による土質改良施工状況写真1

 ◆リテラPZ200による土質改良施工状況写真2

 ◆現場試料土採取状況写真
 

本ページは、北九州市建設局 若松建設事務所発注の有毛引野線(2工区)橋梁下部工事のうち、
掘削残土に伴うセメント安定処理工法についての工法検討並びに施工要領についての記載を
行っております。

 ・リテラ工法採用理由
  工法の選択については、残土処理工法、リテラ工法の両工法の経済比較や両工法の
  良否を検討したうえで安価であり現場条件にあった工法を次の条件をもとに比較・検討した。

 1.現場施工条件からの検討
   本工事の掘削残土の土質は自然含水比が高く、そのままトラック運搬するには前処理を
   必要とする。

   @残土処理工法の場合、自然含水比が持ち出し可能な土になるまで前処理を行い、
     捨場処理場のトラフィカビリティを満たすものでなければならない為、
     運搬にも制限がある。

   Aリテラ工法の場合、現場内にストックヤードがある為、その場で改良し敷均し転圧機による
     トラフィカビリティの為の強度、調整が容易である。
    尚、改良土流用箇所が隣の工区であり、リテラの設置場所を移動することにより運搬盛土が
    現場内で可能である。

 2.作業工程からの検討
   本工事は冬期の施工である為、天候不順により実施作業工程が設定困難であることと
   土質の変化に適応するため土量運搬に難点がある。

   @残土処理工法の場合、捨場処理場のトラフィカビリティを満たすものでなければならない為に、
     現場内で自然含水比の低下を待つ為、最低でも30〜40日は必要と考えられる。
     尚、現場から捨場までの運搬距離も10km以上あり、交通渋滞を考慮した1日当りの運搬量は
     100m3前後となり、運搬のみで12〜15日は必要であると思われる。

   Aリテラ工法の場合、掘削が完了後、その場で攪拌が可能である為、掘削残土を1,200m3
     した場合、現場条件等を考慮したリテラの1日当りの生産を300m3前後とすることにより、
     4日で完了する。
     尚、天候に左右されない為、実施日数が限定される。
 
 3.コストからの検討

 ◆残土処理工法とリテラ改良工法の単価比較表
 

 以上の様な検討を行った結果、

 @攪拌混合土の品質の確保(各層敷均し転圧可能)
 A作業工程の大幅な短縮
 B施工コストの削減等の品質、施工、コストの抑制が可能であるとともに
   建設残土の削減が大幅に望める

 と判断し監督員と協議検討を重ね、リテラ土質改良機によるセメント安定処理工法
 で実際の施工を行った。

 ◆実施練り計画フロー
 

 ・施工結果報告

  平成12年2月19日(土)     リテラ運搬作業
  平成12年2月21日(月)     332 m3
  平成12年2月22日(火)     492 m3
  平成12年2月23日(水)     355 m3
  平成12年2月24日(木)     247 m3
  平成12年2月25日(金)     366 m3
  平成12年2月26日(土)     332 m3
  合計               2,124  m3   

 @現場の施工性
   固化材をセメント、石灰の混合系にしたことにより自然含水比を低下させることが
   できた為、改良土をそのまま敷均し転圧することが可能であった。
   尚、転圧機種(10 t タイヤローラー)による、たわみ,わだちがなくトラフィカビリティを
   満たすものであった。

 A生産性
   本現場は改良土のストックヤードがない関係上、現場施工時間に沿っての生産と
   なった為、1日当りの総生産量は300m3前後であった。
   又、天候不順であった為、1日当りの施工数量に見合った生産が可能であると同時に
   日当りの改良残土が発生しない、無理むらがない生産が可能であった。
 
 B品質

   ◆室内配合試験報告書

   ◆一軸圧縮試験結果報告書