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◆当社では今までも社会に対して、一般土木工事を基盤とした、
人間と自然との共生をテーマに地域発展の礎を築く創造企業を
目指してきました。
そのような中、今、世間では21世紀に向けての循環型経済社会への
転換が求められています。
これは昨今の建設業界でも例外ではなく、建設発生土(残土)が年々増加傾向にあり、
これをどのように処理(再利用)していくのか?
我々建設業者に課せられた社会的命題であると考えています。
そこで当社は.....
残土の発生をゼロにするために....
コマツ製作所の自走式土質改良機 ガラパゴス・リテラ(BZ200)を導入し
工事現場で発生する多種多様な土を施工用途に適応させられるように蘇生し
再利用できるように(リサイクルシステムの構築)を目指しています。
●建設発生土改良
建設発生土を、その場でリテラにて固化材と混合し改良土をつくり、埋戻し材・盛土材として再利用します。
●地盤改良
掘削した土砂をリテラにて固化材と混合し改良土をつくり、埋戻した箇所を転圧します。
まず当社ではリテラ導入後、建設省安定処理法の対象土を元に
試験練りを実施し、工法適用の為のデータを採取し、
分析を行いました。
◆土質別(第一種発生土〜第三種発生土及び泥土)の試験練り結果
◆リテラ工法適用上の留意点
発生土をリテラ(改良機)により安定処理を行い、土質材料として利用する場合には、
従来の地盤改良としての適用とは異なる点があり、次のような点に留意する必要があると
考えられました。
1) 改良目標強度について
従来の地盤改良での改良による強度は、最低限が確保できることが目標であり、
以後の利用用途の為に再掘削や再転圧といった施工性を伴うものではありませんでした。
発生土をリテラ(改良機)により安定処理を行う場合は、施工性と品質を確保できる強度を
超えない事が、改良目標強度であると考えられます。
2) 配合設計の見直し
配合設計を行う際には、事前調査に基づいて室内配合試験を実施し、必要とする
改良効果が発揮されることを確認する。
尚、事前に設計条件の設定を行い、施工中の品質確認及び、環境への影響等を考慮し
施工後の品質や出来形を確認する必要がある。
以下、配合設計に必要な留意点について示す。
2)−1 土質試験
試料は可能な限り施工時の状態で採取する。
発生土の含水比が低くなる場合もあり、室内配合試験で決定した改良材の添加量が
過大となりうる事に注意する。
2)−2 試料調整
試料は施工時及び、その前後の含水比に調整し、含水比と湿潤密度の関係を把握
しておかなければならない。
2)−3 配合試験
最適含水比に調整した試料に対して、改良添加量を設定し、強度試験を行う。
但し、利用用途、施工方法等が定まっている場合には、個々の条件に見合った
供試体製作方法、養生条件を設定する。
2)−4 施工中における調査と対策
施工中における調査と環境対策としては、水質,悪臭,騒音,振動などについて行い、
必要に応じてその対策の検討を行う。
又、強度確認は一軸圧縮試験、コーン貫入試験を基本とし、道路(路体・路床)など、
CBR値で規定している場合はCBR試験を行う。
以上の試験練りデータを元に当社では実際に
数箇所の現場でリテラ工法を採用し施工を行いました。
●リテラ工法の施工実績例
●無限に拡がるリテラ工法の可能性
■ 物理的変化(強度重視)
■ 化学的変化(土の蘇生)
当社は今後も様々なニーズに対応すべく改良土の研究・検討を重ね、
社会と業界の発展の為、又、自然環境の保全の為に力を傾注する。
※平成12年3月24日付建設省技調発第48号
建設大臣官房技術審議官通達による....
「セメント及びセメント系固化材の地盤改良への使用及び
改良土の再利用に関する当面の措置について....」
1.平成12年4月1日以降施工する地盤改良及び改良土の再利用に適用する。
2.六価クロム溶出試験はセメント及びセメント系固化材を使用した改良土の
六価クロム溶出試験実施要領(案)により実施する。
3.2.において、配合設計の段階で実施する試験の結果が土壌環境基準を
超える場合、六価クロムの溶出が少ない固化材の使用等の配合設計の変更、
もしくは工法の変更を行うものとする。
4.審議官通達の2.における改良土とは、
@地盤改良による改良土
A再利用を目的として建設発生土を改良した改良土
B再利用を目的として建設汚泥を処理した改良土
とする。
◆セメント及びセメント固化材を使用した改良土の六価クロム溶出試験実施要領(案)
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